ウクライナ侵略、アフガニスタン紛争、シリア内乱、冷戦、第一次世界大戦、第二次世界大戦。
不幸にも、世界では多くの戦争が起こってる。
でも、これって不思議じゃない?
だって、ほとんどの人は戦争なんて嫌なはず。なのに、どうして戦争を選ぶんやろ。
答えは簡単。
騙されてるからなんよ。
どーいう風に、国は人を騙そうとしてくるのか。
それは、『戦争プロパガンダ10の法則』を読めば分かるで。
魅力① 具体例がいっぱい
この本では、10個の法則とその具体例が書かれてる。
で、この本に出てくる例としてよく挙げられる戦争は二つ。
第一次世界大戦、第二次世界大戦。
でも、それだけじゃない。割と最近起こった戦争も出てくる。
ベトナム戦争、コソボ紛争とか。
コソボ紛争は2000年代直前の争いやで。
いろんな実例を出しつつ、プロパガンダに共通したやり方を炙ってくれる。
見てて楽しいし、著者の命が狙われないか心配にもなる。
まさに、切れ味のいい刃物のような一冊。
魅力② プロパガンダの法則
筆者であるアンヌ・モレリは実際にあった例を出しつつ、プロパガンダの法則について教えてくれる。
ちなみに、プロパガンダ=宣伝やで。
今回の場合、宣伝してるのは国やね。
国は国民を戦争へ協力させるために、どーいう騙し方をしてくるのか?
騙しの法則は10個あるんやけど、特別にその半分を明かしてしんぜよう。
- 我々は戦争をしたくない。
- しかし敵側が一方的に戦争を望んだ。
- 敵の指導者は悪魔のような人間だ。
- われわれは領土や覇権のためではなく、偉大な使命のために戦う。
- われわれも意図せざる犠牲を出すことがある。だが敵はわざと残虐行為に及んでいる。
(『戦争プロパガンダ10の法則』目次より引用)
これをチラッと見るだけでも、説得力を感じないかい?
なんなら、似たようなニュアンスの響きをニュースで聞いてる気がするんやけど。
他人事に感じれないのは、自分だけかな?
魅力③ 最後の問いかけ
プロパガンダにおける10個の法則について触れ終わったあと。
とある4つのクエスチョンに触れて、それで著者の話は締めくくられる。
で、この最後に書かれてる4つの質問がいいのよ。
だからどうか、ただプロパガンダの法則を知っただけで満足せんとってくれ。
4つの質問に、自分なりに考えて答えてみてほしい。
そこまでしてやっと、この本を読めたって言えるんじゃないかね。
読むべき人
- 歴史が大好きな人
- 人を騙せてしまう方法を知りたい人
- 戦争のメカニズムを知りたい人
この本に書かれていることは、戦争のために人を操る術に他ならん。
そこに興味を持てるなら、楽しんで(?)読めるで。
読むべきじゃない人
- 歴史に興味がない人
- 人の馬鹿なところを見たくない人
- 戦争とかそーいうのに興味がない人
戦争とか、歴史に興味がないなら読まんほうがよろし。これに限る。
まとめ
具体的にどーいう風に国に騙されて、戦争に進んでいくのか。もしかしたら、他人事じゃないかもしれん。
詐欺師のやり口を知ってるほうが、自分を守れるで?
参考情報・参考文献
戦争プロパガンダ10の法則 アンヌ・モレリ 永田千奈(約)
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