昭和20年(1945年)8月6日、8月9日。
広島、長崎に原子爆弾を落とされたな。
これによる被害はすごくて、最低でも広島は約14万人、長崎は約7万4千人が亡くなった。戦争ってのがいかに無慈悲に人を殺めてしまうかをヒシヒシと感じてしまう。
だからこそ、日本人である以上知ってほしい。
政治家や官僚、高級軍人は原爆が落ちることを事前に知ってたんやってことを。
原爆投下の一連の流れで、いかに政府は国民を切り捨てたか。
それを知りたいなら『原爆投下は予告されていた』を読むべきやで。
魅力① 引用が豊富
コレ、超重要。
『原爆死』っていうアメリカのドキュメンタリー映画を足掛かりにしつつ、対日宣伝のビラやら、新聞やら、当時の人たちの証言、記録やら。
ちゃんと情報の裏付けがあるの。
読んでて感動した。
事実を調べたうえでの文章と、主張をゴリ押すための文章は違うからね。そこをわきまえてる感じがグッジョブ。
魅力② 原爆投下は事前に知られていたのか?
ちょっと、本文を引用するで。
しかも、空襲や原発投下前、あるいは投下時の言動に不可解なものが目立つ。そういった事実を目の当たりにして、やがて私のなかに、さらなる疑念が生まれてきたのである。それは、
「空襲や原爆投下を、一部の人間は事前に知っていたのではないか」
『原発投下は予告されていた』p1より
さあて、この本のメインテーマがついに来たよ。
「アメリカめ、原爆なんてとんでもねーもん落としやがって! こんなもん、ただの虐殺やんけ!!当時の国際法に反しとるやろーが!!!」
と、ぶちぎれてはる方々もおるけどさ。
野原もだよ☆
一部の人間が原爆のことを事前に知ってたんなら、また話が変わりませんこと?
敵は外と内、その両方にいたってことになるからね。
まあ、本当なのかどうかは読んでみて判断してや。
余談やけど、日本政府が「原爆投下に対してどう考えてるか」は下のリンクから見れるで。野原はこれに納得できる人は、日本人じゃないと思ってる。
魅力③ 福島の悲劇と原爆の共通点
2011年、3月11日。
東京電力福島第一原子力発電所にて、事故が起こった。
一見、福島の事故と原爆投下は関係がないように思えるかもしれぬ。
でも、残念ながらそうじゃないよ。
残念ながら、人としてとても悲しくなる共通点が書かれてる。
やから、せっかくなら考えていってほしい。
どうして災いが何度も起きるのか。それは本当に防げないものだったのか。身を守るためには何をしなくちゃいけなかったのか。
考えられる材料は、この本のなかに書かれてるから。
読むべき人
- 歴史に興味がある人
- 原爆投下の一連の裏事情に興味がある人
- 福島の原発事故にも興味がある人
この本のメインは、原爆投下にまつわるドス黒いぶっちゃけ話なんよ。
世間に知られてない、原爆のウラ話を知りたいなら見るべし。あとは、福島の原発事故のことに興味がある人も。
なんで悲劇が起きてしまったのか、共通するところがあるからね。日本人として悲しいことに。
読みべきじゃない人
- 歴史に興味がない人
- 原爆投下の裏事情に興味がない人
- 福島の原発事故に微塵も興味がわかない人
まとめ
悲劇は繰り返す。
タチの悪いことに、悲劇はたまたま起きたんじゃない。確信犯がいた。
物事の本質は1945年でも、2011年でも変わらんのやろね。
参考情報・参考書籍
『原爆投下は予告されていた』 古川愛哲
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