子供に歴史を教えてる塾講師や先生方。歴史を分析したい、歴史オタク。
そんな方々にオススメしたいのが、これ。
『世界史年表・地図』なんよ。
魅了① 年表の情報が濃ゆい
世界史視点での年表ってのはさ、ググっても出てくる。高校の時に買わされる世界史の資料集にも、載ってる。
でも、よ。
ここまで細かく色んな情報が載ってる年表って、中々ないで。
まあ、口では色々言えるから、実物を見てもらおう。
・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・お分かりいただけただろうか。
文字がびっしり詰まりまくってる。
さらに、国と国の出来事以外のことも載ってる。
有名な本がいつ出版されたのか、とか。思想家がいつお亡くなりになったか、とか。
つまるところ、何を言いたいかっていうとな。
情報の密度が濃ゆい。
政治だけの内容じゃなく、ちゃんと経済のこともびっしり載ってて、さらに文学や、思想家の動きとかも見える。
特定の分野のことに偏ってないから、色んな面から歴史を考えられる。
歴史を考察するうえで、こんなに神がかった本はないで。
魅了② 国ごとに年表がある
年表そのものは、本のおまけページに載ってたりはする。
例えば、『諸説世界史』。
高校で世界史選択した人は、必ずお世話になる教科書やね。
この本にも年表はある。あるんやけどさ・・・。
分かるかな。
国ごとに分かれてないんよ。地域ごとやから、どこの国のことか少しだけ混乱するねん。
それに比べて、『世界史年表・地図』は・・・
基本的に国ごとにちゃんと分かれてる。
しかも、それなりに細かく分かれてるんよね。
写すのが下手すぎて分かりづらいけど、1800年代の年表やねん。
で、この年表には結構な数の国が登場してる。
- アメリカ合衆国
- イスパニア王国、ポルトガル王国
- イギリス王国
- バタヴィア共和国
- フランス共和国
- イタリア諸邦、ローマ教会
- 神聖ローマ帝国
- 北欧三国
- ロシア帝国
- トルコ帝国
- イランアフガン
- ムガール帝国
- 東南アジア
- 清帝国
- 朝鮮
- 日本
自分が持ってるバージョンがかなり古いから、ちょっと聞き慣れない国名もあると思う。
流石に古すぎるから、新しいの買おうと思ってる
でも、色んな国が出てくることは伝わったんじゃない?
他国と比べつつも、一つ一つの歴史の流れを追える。
素晴らしい。
魅了③ 時代ごとの地図がまとまってる
自分は年表が欲しくて買った。
でも、個人的にありがたかったのが地図。
というのは、野原自身、塾で働いてるんよな。
何がありがたいかって、この地図を世界史の授業に活用できるんよ。
なんで授業に使えるか?
実はこの本、同じ場所だけど、違う時代の勢力図がある程度揃ってんのよな。
やから、
「18世紀のアジアはこうやったね。でも、
19世紀になるとさ、オスマン帝国の存在感が薄くなったり、今のインドらへんがめっちゃ変わってんの分かるかい?」
てな感じで使える。
昔の勢力図を比べられるのってさ、授業するうえで便利やねん。やっぱり、ただ文字を板書するだけじゃ分かりにくくなっちゃうから。
具体的にどこの場所の話なのか、イメージしてもらうために使ってるで。
読むべき人
- 塾講師や先生とか、教える立場におる人
- 歴史が好きだけど、頭の中で時間の流れが整理できてない人
- 世界史が大好きで、色々分析したい人
一言で言うなら、世界史をさらに知っときたい人向け。
具体的な使い方としては・・・
- 歴史系の本読む
- この本を使って年表をおさらいしたり、気になる地域を見たりする。
これだけでも、知識のインプットの効率がバカ上がりするで。
読まない方がいい人
- 歴史に微塵も興味ない人
- 受験生(地図だけ活用するなら、アリ)
- 老眼がキツい人
理解を深めたいだけならまだしも、受験用として使うには年表の情報量が濃すぎる。
あと、年表は良くも悪くも文字がぎっしりしてる。
やから、老眼が進んでる人はちょっとキツイかもな・・・。
まとめ
まさに、世界史を極めたい人向けの一冊。
歴史を覗くとき、歴史もまたこちらを覗いているのだ・・・。
参考書籍・参考情報
世界史年表・地図(1999年版) 亀井高孝
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